【美容室】リピート率の平均と出し方【どれくらいあれば理想的?】

※私たちLiMEはカルテ管理やLINE予約、POSレジ機能など、美容室経営に役立つサービスを提供する身ですので、その知見を活かしてお伝えできる限りのことをお話しさせていただければと思います!
美容室経営における重要な指標は3つ
この業界ではおおよそ20年ほど前から
リピート率・顧客数・単価
この3つの指標が重要とされてきました。
その中でも特に重要と言われるのが“リピート率”。
リピート数を上げるために来店周期を早めるような提案を促したり、
また来てくれるようにクーポンを用意したりするのが一般的ですが、
果たしてその選択は正しいと言えるのでしょうか?
リピート率の平均値は30%?
美容室におけるリピート率の平均値はどのくらいなのでしょうか?
ネットで調べてみると…
美容室のデータをまとめているサイトによると、90日間での全国の美容室のリピート率は下記のとおりでした。
既存客の平均リピート率:約70%
新規客の平均リピート率:約30%
業界平均値は60日で25~30%、90日で30~35%となっています。
新規リピーター割合は45日再来店で30%になっています。リピート率は再来日数で変わってきます。
30%という数字がたくさんヒットします。
ですが…
期間別リピート率の平均値
45日で30%
60日で25〜30%
90日で30〜35%
とあり、
日数(期間)によって数字が変わっていることがわかります。
つまり…
計算式が少し変わるだけでリピート率は変わってくる
ということになります。
リピート率の出し方と正しい計算式
計算式が変わるとリピート率が変わってくることが分かりましたが、
と疑問に思われる方は少なくないかと思います。
そんな美容室オーナー様のために真実をお伝えします。
正しい計算式は存在しない

(厳密に言うと計算式は作れるのですが、かなり複雑な式になります)
実際に出すことはできるのですが、
その数字が“当てになるのか”は別になってきます。
1年や半年おきに来店するお客様もいれば、1ヶ月おき、2週間おきに来店されるお客様もおられます。
その中で計算式の中でも重要な“期間”を1つに縛るのはとても正しい式とは言えません。
1年・半年・3ヶ月・1ヶ月…
期間を3ヶ月で計算する場合
1年周期のお客さまと半年周期のお客さまはまた来てくれるにも関わらず
計算上は失客扱いとなってしまいます。
どこを指標にするかはそのお客様の来店周期次第。
ましてや新規のお客様がどれくらいの頻度で来店されるかは未知数となります。
すなわちリピートしてもらうことは重要ですが、
リピート率を指標に経営状況を判断するのは
その数字の信憑性の問題からあまり好ましくありません。
時代が変われば指標も変わる
リピート率・顧客数・単価は
約20年前に言われていた指標です。
20年も経てば時代はすっかり変わりましたし
美容室経営における重要な指標もアップデートされています。
では時代が変わった今、どこを指標に見るべきなのでしょうか?
その正解を言い切ることはできませんが、

それがLTV(顧客生涯価値)です。
LTVとは?
企業活動における重要指標の一つとして注目されているLTV(Life Time Value/ライフタイムバリュー)。日本語に訳すと「顧客生涯価値」となり、ある顧客から生涯に渡って得られる利益のことを指します。
つまり、
“1人のお客様が失客するまでの間に総額いくら支払ってくれるか”
ということになります。
美容室経営者様であれば聞いたことのある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
実際にLTVの注目度は右肩上がりで、今後3年ほどかけてこの業界にも浸透していくことかと思います。
浸透してから始めるのは手遅れになってしまうので、まだこの業界では浸透しきっていない今のうちに対策することをおすすめします。
美容室のLTVはどうやって測定するのか
▼答えは簡単で…
“初回の来店から失客するまでの間にお客様が支払ってくれた総額の平均値”を算出すればLTVがわかります。
(※少しだけお話しさせていただくとLiMEではLTVだけでなく、YCーLTVといって1年後の経営予測を可能とする計算式から導いた最強のグラフが確認できます。)
▼YC-LTVグラフ
脱大手集客サイトに向けた具体的なアクションやLTV経営について、LTVの高い美容師とは?
などなどLiME導入プレゼン資料をお見せしながらご説明いたします!
東京都心部でしたら直接伺うことも可能です。(無料なのでご安心ください。)
リピート率のほかにどこを見るべき?
リピート率を重要な指標にするのは好ましくないというお話をしてきましたが、
ではLTVの他にどこを見るべきでしょうか。
LiME(ライム)のサービスで一元管理しておりますので一部紹介いたします。
(以下の項目は全てLiMEで確認できます。)
ヘア写真共有率
お客さまのヘア写真を共有することで
お客さまのヘアスタイルの歴史をいつでも振り返ることができ、
○○に繋がります。
ヘアケアメモ共有率
髪の手入れやスタイリングに関するアドバイスメモをお客様に共有することで、
来店後のアフターケアができ、お客様との信頼関係の向上につながります。
来店周期通知へのメッセージ送信率
LiMEはお客様それぞれの来店周期を自動的に計測しておりますので、
お客様ごとに来店周期がきたら自動でメッセージを送信することが可能です。
これにより忘客(予約忘れによる失客)を防ぎます。
来店周期後のメッセージ予約率
ここを計測することで上記のメッセージ内容の効果を測定することができます。
来店当日の次回予約率
これはリピートにおいて重要な役割を果たしますが、
次回予約をしてもらえるようにサロンワーク中からアプローチをする必要があります。
予約日程自動提案からの予約率
LiMEのシステムが自動で予約日程の提案を行い、
そこから予約に繋がっているかどうかを計測します。
他にも
- 顧客のレビュー投稿数
- メッセージ返信までの時間平均
- 店販販売人数
などの指標があります。
これらの指標を確認し、改善していくことでLTVは自然と向上していきます。
リピート顧客が増えることも体感していただけるかと思います。

結論:リピート率よりもLTVを意識した経営が理想的
リピート率では正確性に欠けるので、
より正確に計測のできるデータを指標に経営を改善することが大切と言えます。
LTVの時代は間違いなく近づいています。
今はまだ先行者利益が得られる可能性が高いですが、
浸透すればするほどその可能性は低くなります。
美容室経営者様はぜひ今回ご紹介した
“正確な数字”をもとに経営改善にお役立ていただければと思います。